今週の土曜日に中華人民共和国マカオ特別行政区の市街地に設営される公道サーキット、ギア・サーキットで、 Macau Motorcycle Grand Prix が開催されます。
マカオGPに世界中から集まるレーサーの肩書は様々で、ロードレースの選手、公道レースで名を馳せた選手、賞金稼ぎのレーサー等々。
東洋のモナコなんて上品な言い方は当てはまらない。
ギャンブル と セックス、欲望の匂いが漂う悪名高き欲望歓楽街マカオで行われるキチガイ公道レースです。
今大会の注目の的は、今年BSB(ブリティッシュスーパーバイク選手権)でショウダウンまで進み、今シーズン総合4位のピーター・ヒックマン(マカオGP2連覇中)による、3連覇なるか!?が注目の的となっています。
日本でのTV放送は無いようですが、ネットで観覧が可能です。
2016年マカオGP ハイライト動画日本では、あまり知名度の無いレースですが、マカオGPの歴史は古く、ポルトガルの植民地であった1954年に地元に住むポルトガル人やイギリス人、アメリカ人や華僑のモータースポーツ愛好家の手によって始められました。
1967年からはモーターサイクル部門も開催され、記念すべき第1回と第2回を制覇したのは、ファクトリー・ヤマハの長谷川 弘選手でした。
2005年から、世界ツーリングカー選手権(WTCC)の最終戦に「ギア・レース」として組み込まれ、サポートレースのメインレースとして、日本や中華人民共和国、マレーシアなどのアジア各国で開催され、アジアの富裕層を中心としたジェントルマンドライバーから元F1ドライバーや元フォーミュラニッポンのドライバーまでが参戦するGTアジア選手権の最終戦も開催されるようになるなど、近年はその規模、内容ともに充実を深めており、どちらかと言えば、バイクよりも4輪車の方が有名です。
2016年度はオートバイによるレースが1レース・フォーミュラカーによるレースが1レース・クラス分けされたカーレースが5レース行われ、2016年に参加したドライバー、ライダーの数は34ヶ国から200人が参加しました。
マカオGPの行われるギア・サーキットですが、レースウィーク中は、マカオ市街地の一般道路を閉鎖して使用します。
全周をガードレールとコンクリートウォールに囲まれたコースは、俗に「海側」と呼ばれる高速セクションと「山側」と呼ばれるテクニカルセクションに分かれており、全長6.2kmです。
今年のマカオ・モーターサイクル・グランプリに参加するライダー達は以下の通りです。
No. Driver Nat. Team Manufacturer Model
1 Peter HICKMAN GBR SMT / Bathams by MGM Macau BMW S1000RR
2 Michael RUTTER GBR SMT / Bathams by MGM Macau BMW S1000RR
4 Glenn IRWIN GBR TAK CHUN Racing by PBM/Penz13 Ducati 1199RS
6 Ivan LINTIN GBR Dafabet Devitt Racing Kawasaki ZX10RR
7 Gary JOHNSON GBR Briggs Equipment Kawasaki Kawasaki ZX10RR
8 Daniel HEGARTY GBR Topgun Racing Honda CBR1000RR
9 Dean HARRISON GBR Silicone Engineering Racing Kawasaki ZX10RR
10 Conor CUMMINS IMN Padgett's Motorcycles Honda CBR1000RR
13 Lee Glen JOHNSTON GBR RST Racing BMW HP4
14 Dan KNEEN IMN TAK CHUN Racing by PBM/Penz13 BMW Motorrad S1000RR
15 Petr BICISTE CZE Wepol-Heidger-Motorsport BMW S1000RR
20 David JOHNSON AUS Four Anjels Racing BMW S1000RR
22 Horst SAIGER AUT Saiger-Racing Kawasaki ZX10RR
26 Didier GRAMS DEU G&G by Todoracing BMW S1000RR
29 André PIRES PRT Team of Portugal Kawasaki ZX10R
34 Ben WYLIE GBR Bimota Factory Racing Bimota BB3
39 Allann-Jon VENTER ZAF CF32 / Lekka Racing Team Yamaha R1
40 Martin JESSOPP GBR Riders Motorcycles BMW BMW S1000RR
45 Marek CERVENY CZE Wepol-Heidger-Motorsport BMW S1000RR
46 Dan COOPER GBR Dan Cooper Motorsport/ CMS BMW S1000RR
53 Alessandro POLITA ITA Penz13 BMW Motorrad Motorsport BMW Motorrad HP4
54 Steve HENEGHAN IRL Reactive Parts Suzuki Suzuki GSXR1000
62 Sam WEST GBR PRL Worthington BMW S1000RR
65 Michael SWEENEY IRL Martin Jones Racing BMW HP4
71 Davy MORGAN GBR DM71 Kawasaki ZX10
82 Derek SHEILS IRL Cookstown Burrows Engineering Racing Suzuki GSXR
99 Danny WEBB GBR Penz13 BMW Motorrad Motorsport BMW Motorrad HP4
182 Xavier DENIS FRA Optimark Road Racing Team Kawasaki ZX10RR
ZX-10RRとS1000RRのが多いですが、今年発売された BMW HP4も参加しています。
参加マシンで一番目を引くのが、2014年のWSBKに参戦していたものの、それ以降レースではあまり見ることが無くなった、Bimota Factory RacingのBB3ではないでしょうか!?
久々に見ますねぇ・・・
BMW S1000RRの999cc水冷並列4気筒のエンジンを積んでいるBB3ですが、ラムエアの吸入口が独自の形状で1度見たら忘れないバイクですね。
マカオで怖いのは、やはり壁ですね。
エスケープゾーンも無いに等しく、バイクで転倒しようものなら即 大事故に繋がります。
しかし、勝つためには真剣に走らなければなりません。
ウォールに肩を擦りながらコーナーリングするなんて
ピーター・ヒックマンのオンボード映像を見れば解ると思うのですが、とにかく狭いし、壁が怖いです!
さて、マカオ・モーターサイクル・グランプリの開催日時ですが、11月18土曜日 日本時間の16:40 ~ 17:40に行われます。
視聴方法ですが、過去の記事 で紹介した方法で視聴可能になると思います。
(去年は放送がありました)
視聴する場合は記事を最後までよく読んで、自己責任で視聴してください。
観てると、心臓を握り潰される様な感覚の映像ですね・・
返信削除コメントありがとうございます。
削除とてもじゃないですが、マネできません!!
迫りくる壁から、マン島TTには無い別の恐怖を感じます。
オフシーズンになったので、スカボローカップ等、日本で馴染みの無いレース等も追々紹介していこうと思います!