2018年モデルのYZF-R1とYZF-R6まとめ 新たな正規取扱店YAMAHA ADVANCE DEALERとは!?



今月初旬に開催されたミラノショーで2018年モデルのYZF-R1とYZF-R6が発表されました。

YZF-R1とYZF-R6と言えば、近年先行予約で完売という状況が続いている人気モデルとなっています。

実際に2017年モデルのYZF-R6も先行予約でブルーとホワイトに入荷台数以上の注文が入り即完売。

発売日の6月にはダークグレーが若干数入荷予定の在庫があるのみで、ダークグレーも発売開始から即完売となり、欲しいけど買えなかったユーザーが多く見られました。

恐らく、2018年度モデルのR1とR6も激しい争奪戦が繰り広げられると思いますので、欲しい方は小まめにプレストコーポレーション のHPをチェックしておいた方が無難です。

気になるのは日本への導入時期ですが、現在プレストコーポレーションが保安基準の適合性や技術面を確認し、取扱いの可否や仕向け地選定等を行っているので正式発表は年が明けてからになると予想します。

また、2017年モデルのYZF-R6が3月3日頃から予約が始まったので、今年もそれくらいの時期から予約開始ではないかと個人的に思っていますが、欲しい方は近くの販売店に「買うから予約始まったら予約入れといて!!」と一声かけておくのが無難でしょう!

また、気になるのはレースベース車の発売ですが、今年は販売はあるのでしょうか?

※11月27日 追記:レースベース車が発表されました。
詳しくはこちらのページをご覧ください。

※1月12日 追記:2018年モデルのYZF-R1とYZF-R6が正式発表されました。
発売日と価格等をこちらのページにまとめていますので、ご覧ください!

さて、本題に入りますが、2018年モデルのYZF-R1から取り上げて行こうと思います。




下の画像を見れば解ると思うのですが、近接排気騒音の測定で引っ掛かる為、日本に導入されるYZF-R1は2016年モデルまでアクラボヴィッチマフラーが標準装備でしたが、2017年モデルからは、海外と同じヤマハ純正マフラーが採用されています。


パニガーレ程では無いものの、賛否両論あったサイレンサーでしたが個人的にはアクラポヴィッチのロゴの下に「R1」と刻印されていてカッコよかったので好きでした。
また、社外品でキャタライザーキャンセルパイプが販売されていたので、「安価でアクラポヴィッチのスリップオンの完成やん!」と貧乏性である私の観点からしても魅力あるマフラーでした。
恐らく、2018年モデルは2017年モデル同様、海外と同じヤマハ純正マフラーが採用されると思います。
また、2018年モデルの気になる仕様地ですが記事冒頭に書いた通り、現在プレストコーポレーションが保安基準の適合性や技術面を確認し、取扱いの可否や仕向け地選定等を行っている最中なので、現段階では判りません。
ちなみに、2015年~2016年まではカナダ仕様が導入されていたのですが、2017年は南アフリカ仕様が導入されました。

YZF-R1の価格ですが、2016年モデルは237万6,000円でしたが、2017年モデルは226万8,000円となり、YZF-R1M2016年モデルは318万6,000円でしたが、2017年モデルは307万8,000円で、R1・R1M共に10万8,000円安くなっています。
2018年モデルも値段据え置きでお願いしたいところです。

2018年モデルのYZF-R1は2018年モデルは、プチ・モデルチェンジとでも言いましょうか?バージョンアップされる点があります。

第一にQSS(クイックシフトシステム)のアップデートです。

これまでのモデルでは、シフトアップ時のみクラッチレスでギアの変更が可能でした。
ECU書き換えサービスを行っているショップでチューンすれば、センサーの追加とECU書き換えでダウン側もクラッチレスシフト可能でしたが、当然ですがコストが掛かります。
2018年モデルでは、シフトダウン時にもスムーズにクラッチレスシフトすることが可能になり、ライダーはこれまで以上にマシンコントロールに集中することが可能になりました。
さらにQSSには動作モードが2つ用意されていて、走行シーンや好みに合わせていずれかを選択できるようになっています。
また、リフトコントロールシステム(LIF)の制御マップも変更され、これまで以上に扱いやすさが増しています。

更に、上級モデルのYZF-R1Mに装備されているオーリンズ製のERS(エレクトロニックレーシングサスペンション)が、DucatiのパニガーレV4 Sと同じスマートEC2.0が採用され、ブレーキ・コーナリング・加速とそれぞれの状況でのセットアップが可能となりました。






2018新型YZF-R1のカラーバリエーションですが、2017年と同じ青と黒の2色ですが、グラフィックは変更されています。


青=欧州モデルではレースブルー
  北米モデルではチームヤマハブルー(色の呼称が違うだけ)


黒=欧州モデルではテックブラック
  北米モデルではレイベン(色の呼称が違うだけ)



YZF-R1M

カラーバリエーションは1色でシルバーブルーカーボン(北米はカーボンファイバー×リキッドメタル)となります。



2018年型のYZF-R6ですが、変更点はカラーチェンジのみとなります。
R6もR1と同様に現在プレストコーポレーションが保安基準の適合性や技術面を確認し、取扱いの可否や仕向け地選定等を行っているので正式発表はまだ先となります。
YZF-R6 2018年モデル カラーバリエーション北米仕様

チームヤマハブルー・マットグレー・インテンシティホワイト×マットシルバーの3色となります。
2017年型のマットブラックは廃版となり、グレーになりました。
ホワイトはホイールが黄から黒へ変更、ヘッドライト上の黄色のストライプが赤へ変更されています。
ブルーは白とツートンでしたが、黒とのツートンになります。



YZF-R6 2018年モデル カラーバリエーション欧州仕様

北米仕様の3色に対し、欧州仕様はレースブルーとテックブラック 2色のバリエーションです。
レースブルーは北米仕様のチームヤマハブルーと同様の変更ですが、ラメが入っているようにも見えます。
テックブラックは2017年のカラーリングと変更は無さそうです。


最後に、題名にもあるヤマハの新たな正規取扱店「YAMAHA ADVANCE DEALER」ですが、11月16日にYAMAHA発動機から、「最上位クラスのヤマハスポーツバイク正規取扱店YAMAHA ADVANCE DEALERを全国に展開」との発表がありました。

YAMAHA発動機の公式発表によりますと        以下、ヤマハ発動機より抜粋
ヤマハ発動機販売株式会社では、多様化するお客様の期待に応えるべく、ヤマハスポーツバイク販売店政策を見直し、2018年1月より新たにスポーツバイク正規取扱店「YAMAHA ADVANCE DEALER(ヤマハ アドバンス ディーラー)」を全国に展開します。

現在のヤマハスポーツバイク販売網は、国土交通省地方運輸局が定める「指定工場」または「認証工場」を保有し、当社が定める基準・要件をクリアした「ヤマハスポーツバイク正規取扱店」で構成されており、YSPを含む全国786店(2017年11月現在)で展開しております。


近年、趣味嗜好の多様化や消費行動・コミュニケーション手法の様変わりなどにより、二輪車を取り巻く環境は大きく変化しています。

また、お客様の期待も年々高まっており、より充実したバイクライフをサポートできる販売店が望まれています。
そこで当社では、お客様の「見たい・試したい・優れた技術で修理して欲しい」という期待に高いレベルで応えられる販売店を「YAMAHA ADVANCE DEALER」として認定し、最上位クラスのヤマハスポーツバイク正規取扱店資格として全国に展開します。

「YAMAHA ADVANCE DEALER」は、2018年以降全国に約100店を展開予定で、数多くのヤマハファンの満足度を高め、また国内二輪車市場の活性化に大きく寄与することを目指します。


との事です。


この記事を見て真っ先に頭によぎったのが、カワサキプラザ ネットワーク でした。
カワサキ プラザネットワークは、2017年度から2019年度にかけて国内販売モデルのすべてを取り扱う「カワサキ専門店」と、排気量400ccまでの製品を取り扱う「カワサキ正規取扱店」の2系統の国内販売網を構築するもので、「もしかしたらヤマハもYSPでは中排気量車まで、大排気量車や逆輸入車はヤマハ アドバンス ディーラー じゃないと買えなくなるのでは!?」と思いました。
一応、ヤマハ アドバンス ディーラーのHP があるのですが、HPに使われている写真は恐らくYSP仙台で撮影された写真が多いという事くらいしか解らず、現段階ではYSPと何がどう具体的に違うのか?ユーザーにとってどんな利点があるのか?どういう方向に持って行きたいのか?イマイチ良くわかりません。

なので、昨日YSPに行って聞いてきました。
その店員さんによると、YTAシルバーというヤマハ独自の資格を所有した整備士がいて、敷地面積が何㎡以上、試乗車が何台置ける、バイク用品売り場が何㎡以上、試乗車が何台置ける等、ヤマハが設定した条件を満たす事のできるショップがヤマハ アドバンス ディーラーになれるそうです。
簡単に考えるならば、YSPの上位互換みたいなものですが、アドバンスディーラーになれなかったYSPが技術的やサービス的に劣るという事は全くありません。
との事です。

「この先、カワサキプラザの様にYSPでは中排気量車まで、大排気量車や逆輸入車はヤマハ アドバンス ディーラー じゃないと買えなくなるんですか?」と聞いてみたら「今年に限っては、そのような事は言われて無い」との事ですが、先の事はYAMAHAから今のところ何も聞かされてなく、どうなるのか解らないとの返答を頂きました。

けどまぁ・・・個人的には、やがてカワサキプラザの様になるような気がします。

田舎に住んでいる人間としては、お店に行くまで高速を1時間走らないといけないので、物凄く困るんですよねぇ・・・
各メーカーが「ウチのバイク以外に扱うなら逆車は売らせねぇよ?」みたいな感じになってきているので、街のバイク屋さんも大変だなぁ と思います。
果たしてユーザーにとっても、こういった展開が正しいのかわかりません。
既にYSPという専門店を展開しているのに、更にヤマハ アドバンス ディーラーが必要なのか?と言う疑問も残ります。
アドバンス ディーラーのHPに「バイク仲間に出会うきっかけを提供するツーリングイベントを開催一緒にバイクを楽しむ仲間に出会う機会や、走る楽しみをサポートします。」
とありますが、YSPでも当然の如くやってますし、街のバイク屋さんでもやってます。
自動車と違って、バイク屋の店舗は少ないですから、私の様な田舎に住む人間は、毎回高速道路で行かなければならないので、マイナス要因しかないような気がします。

1月に詳しい情報が公開されそうなので、黙ってヤマハ アドバンス ディーラーの動向を見守りたいと思います。

最後に、その店員さんに「今年はR6のレースベース車の販売はあるんですか?通常でしたら今位の季節に予約始まってた気がしますが?」と聞いたところ、「今のところYAMAHAから発売の情報はありません。 言われた通り発売するならば、今ぐらいの時期か、年明けに発表があるはずです。 しかし、変な時期にいきなり発売になった年もあったので、何とも言えませんが、今のところ情報は入って来てません。」
との事です。

※11月27日追記:レースベース車が発表されました。

詳しくはこちらのページをご覧ください。

トラコンが装備されている市販車のR6が156万円なので、トラコン無しのレースベース車だと、どの位の値段で発売されるのか興味があるしR6リアルに欲しいと思っていますので、非常に興味があります!
出さないかなぁ・・・レースベース車。

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