発表前から話題の多かったZ900RSがついに発表され、12月1日より発売となります。
また、イタリア・ミラノで開催されているEICMA2017で、「Z900RS Cafe」も発表しました。
個人的に記事を書く今日まで、Z900RSにZ1・Z2のイメージが強くイマイチ馴染めませんでした。しかし、今日やっとカワサキの意図にやっと気づいたので記事にしました。
その辺は記事の中盤から触れて行こうと思います。
Z900RSは、948ccの並列4気筒エンジンや流麗なティアドロップ型フューエルタンクなど、歴史的名車「Z1」への尊敬の念と強いこだわりを持って開発されたZシリーズの最新型レトロスポーツモデルです。
川崎重工は、10月27日(金)より10日間にわたり東京ビッグサイトで開催されている「第45回東京モーターショー2017」でZ900RSを発表しました。
Z900RSの開発には、様々な最新技術を投入することで、低中速回転域はトルクフルに、高速回転域までの吹け上がりは4気筒らしい上昇感が与えられたエンジンとし、先進の解析技術によりフレームの大幅な軽量化を実現しました。
さらに、各部のセッティングや作り込みに膨大な時間を費やすことで「操る悦び」に深みを与えています。
サウンドにもこだわり、全体の形状やプリチャンバー構造に加えてグラスウールの長さや密度までも調整することで、ライダーのココロを昂ぶらせるエキゾーストサウンドを実現しています。
また、水冷式4気筒エンジンとスーパースポーツモデルゆずりの足まわりや最新のトラクションコントロール装備により、ひとたびライダーが望めば、パフォーマンスブランドであるZのスピリットを引き出し、思うままにスポーツライディングが楽しめます。
強いこだわりを持って創りあげられた「Z900RS」は、「Z1」同様に時代を超えて愛される魅力に溢れています。
「Z900RS」は、40年以上の歴史を誇るZシリーズの新たなラインナップという位置付けになるとメーカーも謳っています。
Z900RSのスペックは以下の通りです。
車名(通称名) Z900RS
型式 2BL-ZR900C
全長×全幅×全高
2,100mm×865mm×1,150mm
軸間距離 1,470mm
最低地上高 130mm
シート高 800mm
キャスター/トレール 25.0°/98mm
エンジン種類/弁方式 水冷4ストローク並列4気筒/DOHC4バルブ
総排気量 948cm³
内径×行程/圧縮比 73.4mm×56.0mm/10.8:1
最高出力 82kW(111PS)/8,500rpm
最大トルク 98N・m(10.0kgf・m)/6,500rpm
始動方式 セルフスターター
点火方式 バッテリ&コイル(トランジスタ点火)
潤滑方式 ウエットサンプ
エンジンオイル容量 4.2L
燃料供給方式 フューエルインジェクション
トランスミッション形式 常噛6段リターン
クラッチ形式 湿式多板
ギヤ・レシオ
1速 2.916(35/12)
2速 2.058(35/17)
3速 1.650(33/20)
4速 1.409(31/22)
5速 1.222(33/27)
6速 0.966(29/30)
一次減速比/二次減速比 1.627(83/51) / 2.800(42/15)
フレーム形式 ダイヤモンド
懸架方式
前 テレスコピック(インナーチューブ径 41mm)
後 スイングアーム
ホイールトラベル
前 120mm
後 140mm
タイヤサイズ
前 120/70 ZR17M/C(58W)
後 180/55 ZR17M/C(73W)
ホイールサイズ
前 17M/C×MT3.50
後 17M/C×MT5.50
ブレーキ形式
前 デュアルディスク300mm(外径)
後 シングルディスク250mm(外径)
ステアリングアングル (左/右) 35°/ 35°
車両重量 215kg
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン
燃料タンク容量 17L
乗車定員 2名
燃料消費率(km/L)
28.5km/L(国土交通省届出値:60km/h・定地燃費値、2名乗車時)
20.0㎞/L(WMTCモード値 クラス3-2、1名乗車時
最小回転半径 2.9m
カラー
キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジ
メタリックスパークブラック
メーカー希望小売価格
(キャンディトーンブラウン×キャンディトーンオレンジ)
1,328,400円
(本体価格1,230,000円、消費税98,400円)
(メタリックスパークブラック)
1,296,000円
(本体価格1,200,000円、消費税96,000円)
となっております。
ここからは個人的なお話ですが、私はどうしても先代のZ1やZ2のイメージが強かったために、このZ900RSを初めて見た時、私はすんなりとZ900RSを受け入れることができませんでした。
恐らく私の様にZ900RSがどうも馴染めない方が、いるのではないでしょうか?
と、いうのもCB750FOURのスタイルを継承し、2010年に前後18インチで発売されたCB1100の完成度の高さが素晴らしかったからでしょう。
現代に空冷エンジンのまま生まれ変わったCB1100のエンジンの美しさと比べ、Z900RSのエンジンは水冷で「Zのエンジン」という感じが全くしませんでした。
他にも気になる場所を言うとキリがありません。
ホント大まかに挙げただけでも、矢印の部分が気になって仕方ありません。
1つ1つ文章にすると、愚痴っぽくなるので書きませんが2点だけ言わせてください。
何故モノサスで出したんだ!?
エンジンのデザインは、もう少し何とかならなかったのか!?
「Z」と「RS」という車名が入っているのに「何か違う感」が発表から今日まで、私の心の中でグルグルと回り記事にしづらかったんです。
しかし、今日リンクフリーの有名HP バイクの系譜 さんのZ900RSのページを読んで私の心のモヤが晴れたので記事にしました。
私の心のモヤが晴れた一文を抜粋させていただきますと、
「Z900RSは、今のカワサキが、今のバイク乗りの為に作った、今のRS(RoadSter)なのかなと。
「Z900RS」
こんな車名のZは今まで存在しません。
Z1は900Super4もしくはZ900、Z2も750RSやZ750FOUR。
でもZ900RSと聞くと誰もが自然とZ1を思い浮かべる。
見た目だけでなく車名までもがZ1を連想させるけどZ1ではない。
名は体を表す・・・上手い車名を付けたものです。
Z1の様で・・・明らかにZ1じゃない。懐古的ではあるけど回帰的ではない。
それは車名にも現れています。」
2010年にCB1100の完成度に心奪われ、Z1やZ2のイメージが強かった私は、この一文を読んで少しだけZ900RSに心を開くことができました。
そして、気付きました。
カワサキがZ900RSでやりたかった事は「CB1100」じゃなくて、「XSR900」なんだと!
画像を見ると良くわかると思いますが、間違いなくカワサキがやりたかった事はこの「XSR900カワサキ版」でしょう。
いわゆるヨーロッパで流行っている「ネオレトロ」をZの名前を使って作ったという事ですね。
確かにヨーロッパではXSR900やDUCATIのスクランブラーなどがバカ売れし、カスタムビルダー達により様々なバイクが作られています。
今回の東京モーターショーで発表となったZ900RSは、Kawasaki Z900RS カスタムプロジェクト「Beyond Z」という企画が発表と同時進行しており、12月から発売されるZ900RSの隣にZの老舗とも呼べる BITO R&D、DOREMI COLLECTION、そしてMOTO CORSEのカスタム車両が展示されています。
BITO R&DのZ900RS |
DOREMI COLLECTIONのZ900RS |
MOTO CORSEのZ900RS |
カワサキの意図に気づき解るまで実に4日。
鈍すぎですね・・・私・・・。
ネーミングに「Z」と「RS」が付いているので、どうしてもCB1100を引き合いに出して考えてしまいましたが、カワサキの意図が解ると、Z900RSに否定的だった部分は解消され、「Z900RS アリなんじゃない?」と思えてきましたw
また、東京モーターショー2017から遅れること1週間、イタリア・ミラノで開催されているEICMA2017で、「Z900RS Cafe」が発表されました。
Z900RSとZ900RS Cafeの異なる点は、ビキニカウルが付き、ハンドルバーは少し低いタイプへ変更。
シングルシート風にのシートが一目でわかると思います。
他にもミラー形状が違っていたり、ピンスト入りのホイール、リヤサスのスプリングの色、材質はZ900RSと同じステンレスでも、カラーリングが つや消しブラックに変更されたマフラーに変更されています。
外寸では全幅が865から845mmに、全高が1150から1190mmになっています。
車重は1kg増の216kgです。
そして、私がZ900RS Cafeで一番気に入っている部分ですが、エンジンの横に「DOHC」の文字が入っています!
Zシリーズと言えば、やはりコレですよ!
Z900RS cafe プロモーションビデオ
Z900RS cafe スペック紹介動画
Z900RS Cafeのカラーリングからは、Z1ベースのレーサーであるKR1000を連想させられ、カワサキのZ900RS Cafeに対する強い思いを感じます!!
Z900RS &Z900RS Cafeですが、エンジンのスペック的にもパワーアップさせる余地は大幅にありそうですし、これはイジっても楽しいバイクになることは間違いなさそうです。
Z900RS Cafeも国内で販売される予定だそうです!!
店頭に並んだら足を運んで絶対に見に行きたいと思います!
※12月9日追記:Z900RSですが、発表から好評で現在生産が追い付いてない状況らしいです。
また、Z900RS Cafeですが、聞いた噂(あくまでも噂です。)確実に国内販売されるそうです。
カラーリングはライムグリーンとグレーの2色展開との噂もあります。
Z900RS Cafeの正式発表は2018年の"男性がチョコレートを貰う月"くらいで、発売は"男性がチョコレートのお返しをする月"くらいだそうです。
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