今週末行われるMotogp第17戦 マレーシアGPについて


アジアラウンドは3週連続で開催の日程で行われているMotogpですが、いよいよ今週開催される第17戦 マレーシアGPと最終戦のスペインGPで2017年シーズンの幕を閉じます。

今回、セパンサーキットで行われるマレーシアGPの見どころですが、既に今シーズンのタイトルが決定しているmoto3クラスに続き、moto2・Motogp両クラスがマレーシアGPで2017年度シーズンのタイトル獲得選手決定の可能性があります。

また、マイケル・ファン・デル・マーク選手の代役スポット参戦も注目です。



今回のマレーシアGPでも、モンスター・ヤマハ・テック3から参戦中のジョナス・フォルガー選手が体調不慮による欠場が決定しています。
オーストラリアGPではブロック・パークスがフォルガーの代役を務めましたが、今回のマレーシアGPの代役ライダーとして、WSBKで活躍中のマイケル・ファン・デル・マーク選手が参戦する事が発表されています。
マイケル選手は、アラゴンGPを怪我で欠場の可能性の高かったバレンティーノ・ロッシの代役として現地に呼ばれていましたが、ロッシ選手がドクターの参戦許可を得た為 FP1からロッシ選手が出場し、マイケル選手は現場待機のまま結局 出場の機会がありませんでしたが、フォルガー選手は最終戦も欠場すると言われているようで、今回は現場待機の可能性は無く、YZR-M1に乗る事となります。



さて、マレーシアGPの舞台となるセパンサーキットのコース解説に移りたいと思います。

マレーシア政府が首都クアラルンプールの郊外のクアラルンプール国際空港の近郊に、近代化政策の一環として1億米ドルを投じ、2,300エーカーの敷地にショッピングセンター・ホテル・ゴルフコース・複数のスポーツ施設と共にセパン・インターナショナル・サーキットを建設しました。
着工から僅か14ヶ月で完成し、1999年からMotoGP™世界選手権とF1世界選手権を毎年開催しています。

1999年~2000年は4月に開催されていましたが、2001年からフライアウェイ・ラウンドの3連戦の1つとして毎年10月に開催されています。
赤道に近い立地から高温多湿であるため、ライダーはシーズンで最も体力的にキツいレースを強いられる事で有名なサーキットです。

2008年までの観衆が5万人程度でしたが、2009年に2倍の10万人に膨らむと、2015年には過去最高となる15万人の観客動員数を記録しています。

3年契約の最終年度となった2016年10月のマレーシアGP期間中に、セパン・インターナショナル・サーキットとドルナスポーツとの間で、2017年から5年間の開催に関して合意し、2021年までの開催が決定しています。


全長:5.5km
コーナー数:15 (右10・左5)
コース幅:16m
最大直線長:920m

パッシングポイントはホームストレート直後の1コーナーから2コーナーの区間、約90度曲がる4コーナー、短いストレートの後の9コーナー、バックストレートからのヘアピンとなる最終15コーナーがパッシングポイントと言われており、抜きどころの多いコースとなっています。

記事の冒頭に、moto2・Motogp両クラスがマレーシアGPで2017年度シーズンのタイトル獲得選手決定の可能性について少し書きましたが、両クラスのタイトル獲得の条件は以下の通りです。



Moto2クラス フランコ・モルビデリのタイトル獲得条件

・モルビデリが優勝
・モルビデリが2位、3位の場合、ルティが2位以下
・モルビデリが4位の場合、ルティが3位以下
・モルビデリが5位、6位、7位の場合、ルティが4位以下
・モルビデリが8位、9位の場合、ルティが5位以下
・モルビデリが10位の場合、ルティが6位以下
・モルビデリが11位の場合、ルティが7位以下
・モルビデリが12位の場合、ルティが8位以下
・モルビデリが13位の場合、ルティが9位以下
・モルビデリが14位の場合、ルティが10位以下
・モルビデリが15位の場合、ルティが11位以下
・モルビデリが0ポイントの場合、ルティが12位以下



Motogpクラス マルク・マルケスのタイトル獲得条件
・マルケスが優勝、または2位
・マルケスが3位、4位の場合、ドビジオーゾが2位以下
・マルケスが5位、6位、7位、8位の場合、ドビジオーゾが3位以下
・マルケスが9位、10位、11位の場合、ドビジオーゾが4位以下
・マルケスが12位、13位の場合、ドビジオーゾが5位以下
・マルケスが14位の場合、ドビジオーゾが6位以下
・マルケスが15位の場合、ドビジオーゾが7位以下
・マルケスが0ポイントの場合、ドビジオーゾが8位以下

となっております。



開催日程ですが

27日(金)
10:00~10:40 moto3  FP1
10:55~11:40 Motogp   FP1
11:55~12:40 moto2  FP1
14:10~14:50 moto3  FP2
15:05~15:50 Motogp   FP2
16:05~16:50 moto2  FP2

28日(
10:00~10:40 moto3  FP3
10:55~11:40 Motogp   FP3
11:55~12:40 moto2  FP3
13:35~14:15 moto3  公式予選
14:30~15:00 Motogp   FP4
15:10~15:25 Motogp   Q1
15:35~15:50 Motogp   Q2
16:05~16:50 moto2  公式予選

29日(
09:40~10:00 moto3  WUP
10:10~10:30 moto2  WUP
10:40~11:00 motogp  WUP
13:00~     moto3  決勝
14:20~     moto2  決勝
16:00~     Motogp   決勝

となっております。

話は変わりますが、前回の アプリリア絶好調!?アレイシのコメントに突っ込みどころ満載!motogp第16戦オーストラリアGP初日 という記事で、初日から絶好調だったアプリリアのアレイシ・エスパルガロ選手のコメントを取り上げました。
僕のキャリアの中で、これほど仕事に取り組んだことは今までになかったです。
フィジカル面だけでなく、メンタル面もです。」とか、「残り3戦で表彰台に立つのが目標」とコメントしているにもかかわらず、「正直、予選はどうでもいい」とかコメントしているので色々突っ込ませて頂きました。
そして記事の最後にいつものアプリリア パターンなら、予選と決勝は散々になる気がするんですが・・・
アレイシのコメントがフラグに見えてどうしようもありません。と私が書いた様にアレイシは、いつものパターンで決勝を転倒し、おまけに左手を骨折する始末・・・

そして、アレイシはスペインで緊急手術を行う為、今回のマレーシアGPには欠場が発表されるという始末・・・

アプリリアの当初の予定では、今回のマレーシアGPでは最新のエンジンが投入され、アレイシ自身もセパンを得意としているので、とても意味のあるレースとなるはずだったのに・・・
なんとも残念な結果となってしまいました。

更に今回のマレーシアGPにアプリリアは代役ライダーを起用していません。
噂によると、転倒しまくるサム・ロウズ & アレイシ・エスパルガロの影響もあって、超金欠状態で来年の予算に手を付ける寸前だそうです・・・
母体が大きいピアジオグループと言えど、追加予算は厳しいでしょうし、何とかアプリリアの今シーズンが無事に終わるように祈っています。

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