動画アリ! 4台横並びでコーナーへ入る白熱のBSBショウダウン第2幕!Bennetts SUZUKI大暴れ!


10月1日(日)は全日本ロードレース選手権、スーパーバイク世界選手権、ブリティッシュ・スーパーバイク選手権と3つ大きなレースが行われたのですが、今日のブログでは個人的に一番面白かったBSBについて取り上げたいと思います。

全3戦で行われるショウダウンの2戦目となったオランダ TT サーキット・アッセンで行われたBSBですが、前日に行われた予選は大雨の中行われ大波乱となりました。

 レオン・ハスラム、シェーン・バーン、ジョシュ・ブルックス、ジェイク・ディクソン、ピーター・ヒックマン、ジェイソン・オハローランの6名でシリーズチャンピオンを争っているのですが、レオン・ハスラムが予選2位を獲得したものの、他の5名は予選10位以下という結果に終わりました。

よって、現在ランキングトップのハスラムにとっては、後続に差を広げる大チャンスの予選結果となり、レース1は危なげなく他の5名よりもかなり上位でゴールするだろうと思っていたのですが、何と怒涛の追い上げで他のライダーが追いつき、終盤のバトルは熱い展開になりました。

BSBレース1動画



ブルックスとシェイキーの怒涛の追い上げで一時は2人が、ハスラムの真後ろに着けるんじゃないか!?と思ったのですが、流石にハスラムもペースアップし、見事レース1を勝利しました。
エリスン、シェイキー、ギュントーリ、ブルックスで繰り広げられた2位争いは、本当に目が離せないバトルとなりました。



個人的に今回のレースで驚いたのは、新型のマシンになった物の、今まで成績が低迷していたBennetts SUZUKI の GSX-R1000Rが今シーズン見せた事の無い俊敏な動きで上位へ食い込み、バトルを繰り広げたことに驚かされました。
シーズン序盤は完走すら ままならなかったのに・・・



ライダーのシルヴァン・ギュントーリは2014年にWSBKのアプリリアワークスを離れてから鋭い走りが見れなくなった印象がありました。
昨年所属していたWSBKのYAMAHAワークスでも、バトルになると直ぐ競り負けちゃうというシーンが多く見られていましたが、久々に強い走りのギュントーリが見れて大興奮しました!

BSB 第11戦 TT サーキット・アッセン レース1結果 
※クリックで拡大
レース1を終わった時点での6名のポイントですが

レオン・ハスラム     596pt
シェーン・バーン     568pt
ジョシュ・ブルックス   560pt
ジェイク・ディクソン   549pt
ピーター・ヒックマン   539pt
ジェイソン・オハローラン 523pt

となりました。

レース1は、意外な活躍を見せたギュントーリでしたが、レース2は更に大暴れします!



BSBレース2動画

レース開始直後から、シェイキーが一気にトップへ躍り出てレースを引っ張るのですが後続がピタリと付いてきます。
シェイキー、エリスン、ハスラム、ギュントーリ、ブルックスの順で先頭集団を形成しシェイキーを追います。
しかし、3位のハスラムのペースが上がらず、2位のエリスンとの距離が離れ始めた頃、状況を冷静に見ていたギュントーリが1コーナーでハスラムに仕掛けます!

この週はクロスラインでハスラムを抜くことは出来なかったのですが、ハスラムのペースは上がらず、次の周に同じ1コーナーでギュントーリはハスラムをパスします。
しかし、この2周でシェイキーとエリスンとの差が開いてしまいます。

しかし、ギュントーリは諦めませんでした。
驚異的な巻き返しで、レース中盤に再び上位2人に追いつきます。

コーナーにスリー・ワイドで飛び込もうとするシーンも見られ、この日のGSX-Rはまるで別物のマシンでした!

終盤までシェイキー、エリスン、ギュントーリの集団で走るのですが、トップのシェイキーのペースが上がらず、4位のハスラムとブルックスが気づけばギュントーリのすぐ後ろへ追いつこうとした矢先、ギュントーリはまたもや1コーナーで2位のエリスンをパスします。

2位になったギュントーリは1位のシェイキーにも牙をむけますが、流石はシェイキー!
抜かれたら次のコーナーでは抜き返してきます。
ギュントーリの鋭い走りに上位5台は意地の張り合いが始まります!!

ヒートアップした上位のライダーは、二輪のレースなのにフォー・ワイドで1コーナーに突っ込む始末!
ブルックスが横に並べていませんが、ブルックスも前に出れる様に空いたスペースを走っています。

4台揃ってコーナーに入って曲がり切れるのでしょうか!?

いきなり始まったチキンレースの結末は・・・

ハスラムとシェイキーがオーバーラン。
ギュントーリも順位を下げる事に・・・
っていうか5人皆順位が入れ替わってます(笑)
シェイキーなんかトップを走っていたのに一気に5位までポジションダウンします。
明らかにブルックス、ハスラム、シェイキーは大事なショウダウンという事は忘れていたと思います。
意地とプライドを掛けた走りがビシビシ伝わってきます!
こういうレースは気持ちで負けたらダメです!!
気合十分のギュントーリは、中継でリプレイ映像が出ている間にエリスンを抜き、そのまま優勝!
GSX-R1000R BSBで初勝利となりました!



BSB 第11戦 TT サーキット・アッセン レース2結果 ※クリックで拡大
BSB 第11戦 TT サーキット・アッセンを終え、6名のポイントは以下の通りです。

レオン・ハスラム     612pt
ジョシュ・ブルックス   580pt
シェーン・バーン     579pt
ジェイク・ディクソン   558pt
ピーター・ヒックマン   549pt
ジェイソン・オハローラン 526pt

ブルックスがシェイキーを逆転しました。
シェイキーは、あの4ワイドでもっと冷静だったら、また違った結果になっていたんでしょうけど・・・
しかし、この男気溢れるレース展開とクレイジーなコース設計こそBSBの醍醐味!
楽しませてくれました!

次戦のBSBは10月13~15日にかけて、ブランズハッチGPで行われます。
最終戦となる次戦はトリプルヘッダーで3レース開催となっております。

日本では放送されておらず、馴染みのないレースかもしれませんが コチラのページ に視聴方法を掲載しております。
視聴の際は、自己責任で最後まで記事をよく読み、他のサイトなどでも調べてご視聴ください!(ウイルスに感染したりPCが壊れても当ブログは一切責任は取りません)

一体、今年の勝者は誰になるのか!?
3レース行われるので、まだまだ逆転のチャンスはあります!

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