8月27日に行われたMotogp第12戦 イギリスGPにWSBKに参戦中の北アイルランド出身ライダー、ジョナサン・レイがゲストとして招待され、MotogpとWSBKマシンのライディングスタイルとリーンアングルの違いについてコメントしています。
「Motogpクラスに参戦するライダーたちと過ごす時間があり、彼らの仕事ぶりを学ぶことができました。
昨年11月にヘレス・サーキットで実施されたプライベートテストで、僕たちは数人のMotogpライダー達と同じコースでテストしました。
ヘレスでのプライベートテストでは、一緒に走り違いを比較することができました。
彼らの傾斜角度は非常に興味深いものでした。
肘を突き出す走り方に関しては、スーパーバイクではあまり機能しないでしょう。
WSBKの車両では、あれほどの角度を維持することができません。
マルク・マルケスが予選で見せてくれたリーンアングルは信じられません。
僕たちWSBKのライダーは、ブレーキングと走行ラインに焦点を当て、WSBKのマシンには加速時にあれほどのグリップがありません。」
と、相違点を説明してくれました。
コメントにも出てきた去年11月のヘレスでのテストですが、同じ日に、同じコースでMotoGPチームとSBKチームのプライベートテストが行なわれました。
テスト2日目となる、11月24日にジョナサン・レイが1分38秒721という驚異的なタイムを出して、総合トップになった事が話題を呼びました。
ちなみに、この時レイが記録したタイムは、SBKのサーキットレコード1分39秒190を約コンマ5秒更新し、Motogpのサーキットレコード1分38秒735を更新するものでした。
そんなジョナサン・レイを含むWSBK選手やMotogp選手達は、2018年末にビッグライダー大半の契約が切れて、2019年はシート争奪戦となるのですが、その事についてもレイはコメントをしています。
2019年シーズンのシート争奪戦についてのジョナサン・レイのコメント
「私はカワサキと、もう1年契約(2018年シーズン)が残ってます。
私としては、それほど長く現役を続ける気はありません。
もう1回、カワサキと2年契約で契約を結ぶのがベストです。
私にとって一番理想的なのはカワサキに残り、そこで将来設計を立てていくことでしょう。
あ、でも先のことばかり考えてるわけじゃないですよ。
2018年シーズンの契約も残ってますから。
まぁ、来年中旬には、うちのマネージャーがパドックを楽しく走り回ってると思いますよ。
Motogp選手の多くも来年末に契約が切れますが、WSBKも同様ですから2018年末には、各チームがライダー争奪戦を繰り広げるわけで・・・・
つまり、面白いシーズンになるってことですよ。」
との事です。
とりあえず、レイはもう1度カワサキとWSBKで2年契約を希望しているようです。
日本のバイクレースファンとしては、
カワサキがMotogp復活参戦して、WSBKで無敵を誇るジョナサン・レイがMotogpを走る姿と見てみたい!
と1度は思ったことがあると思いますが、2015年にカワサキレーシング・ディレクターの依田 一郎さんが、Riders誌でMotogp参戦について、以下のようにコメントしています。
Motogpにカワサキは参戦しないのですか?
「必要な投資を考えると、Motogpに参戦しても戦闘力を上げていくことはできないと思います。
結局、オートバイを売るためにWSBKに参戦しているわけで・・・他のメーカーはうちよりも何百万台と売っていますし、彼らにしてみたらMotogpに必要な投資なんてオートバイの売上の1%ってところでしょうね。」
レギュレーションについてどう思いますか?
「カワサキの復帰を促すには、色々と変えてくれなければいけない事があります。
現時点ではレギュレーションが限定的すぎます。
例えば、市販機での参戦は不可能という所などです。
他のメーカーが使っている技術手段もそうです。
シームレスギアなんて高すぎるし、市販機には絶対に使わないでしょうし、やるだけの価値は無いと思います。」
Motogp復帰の可能性はありますか?
「もしもドルナが考え方を変えてくれたならいいんですけどね。
もっとオープンなレギュレーションにして、メーカーが自由に実験できるようになれば、多分カワサキもMotogp復帰ができるでしょう。
今のところは、このままWSBKに集中していきます。」
とコメントを残しているので、今のレギュレーションでは、カワサキのMotogp復帰は無さそうですね。
今更ですが、「レイがCBR1000RRで走っていた頃にホンダがMotogpに昇格させてあげていればなぁ~」なんて個人的に思ったりします。
ついでに、カワサキ絡みのニュースですが、Kawasaki Puccetti Racingのチームマネージャーである、Manuel Puccetti氏が、今シーズンのWSBK第6戦イギリスGP ドニントンパークにワイルドカード参戦したレオン・ハスラム選手と現在STK1000クラスに参戦中のトルコ人ライダーのToprak Razgatlioglu選手で2018年のWSBKクラスを走るともコメントしてます。
またハスラムをWSBKで見れる事は嬉しい限りです!
バイクレースシーズン終盤へ突入し、2018年に向けて各チーム動き出しているようですが、まだ2017年シーズンは続いています。
今年は一体どんな結末を迎えるのでしょうか?
WSBK次戦ポルトガルGPは9月15日~17日に開催です!
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