レース動画アリ!Motogp第14戦スペインGP 各クラス結果とライダー達のコメント!

9月24日にMotogp第14戦スペインGPの決勝レースがモーターランド・アラゴンで行われました。

バレンティーノ・ロッシ選手は、エンデューロバイクでのトレーニング中に右足の脛骨と腓骨を骨折し、足が折れているにもかかわらず、予選3位という結果を残し見事フロントローからスタートするレースとなりました。

今回行われた第14戦スペイングランプリを含みmotogpは残すところ5戦となり、チャンピオンシップを争う上で、どのレースも大事なレースとなっています。

そんな第14戦スペインGPのレース動画やリザルト、選手のコメントについて触れて行こうと思います。

先ずはmoto3クラスからです。


よりによって、Youtubeの動画ですが、スマホで再生する場合は良いのですが、PCで視聴する場合は90度回転した画像になっていると思います。
コチラの記事で、PCで快適に視聴する方法を記載 していますので、参考にして視聴してください!

moto3クラス決勝レース動画



moto3クラスの決勝ですが、霧の影響を受け、周回数が20ラップから13ラップに変更されて行われました。
周回数が減り、超スプリントレースとなった訳か、2.6秒以内に18人が入り込むという接近したレースとなりました。
スリップストリームの使い合いで、まるで1匹の竜がコースをうねりながら走るようなそんなレースでした。
最終ラップに入るメインストレートでスリップストリームを使い一気に1コーナーの侵入で前に出たジョアン・ミルがレースを制しました。
ミルは今季8勝目を挙げ、今回のレースで総合2位のフェナティにアドバンテージを61ポイント差から80ポイント差に拡大し、次戦となる日本GPでのタイトル獲得に王手をかけました。
日本人ライダーの結果ですが、9番グリッドの鈴木 竜生 選手は、1.961秒差の13位、17番グリッドの佐々木 歩夢 選手は2.539秒差の16位、27番グリッドの鳥羽 海渡 選手は、34.648秒差の28位でレースを終えています。

Motogp第14戦スペインGP moto3クラス決勝リザルト(クリックで拡大)

moto2クラス決勝レース動画




次にmoto2クラスの決勝ですが、ポイントリーダーのフランコ・モルビデリが今季8勝目を挙げました。
最終ラップに見せたモルビデリの芸術的な"刺し"が素晴らしかったです!!
切り返しのタイミング、ほんの少し空いたスペースに車両をねじ込むタイミングどれをとってもアッパレな"刺し"でした。
また、3番グリッドからスタートしたアレックス・マルケスは、前戦で骨折した左寛骨臼の影響が出て、リタイアしました。
後のライダー生命に関らなければ良いのですが・・・

さて、日本人ライダーの結果ですが、10番グリッドスタートの中上 貴晶 選手は、7.630秒差の8位、24番グリッドスタートの長島 哲太 選手は、27.244秒差の18位でレースを終えています。

moto2クラスのポイントランキングですが、総合1位のモルビデリが総合2位のルティに対して9ポイント差から21ポイント差まで広げました。
総合4位のオリベイラは、91ポイント差の総合3位に浮上し、総合7位に後退した中上 選手は、131ポイント差に広がったことから、ホームレースとなる次戦日本GPを前に、タイトル獲得の可能性が無くなりました。

Motogp第14戦スペインGP moto2クラス決勝リザルト(クリックで拡大)





motogpクラス決勝レース動画



最後にmotogpクラスです。
マルケス、ペドロサ、ロレンソ、ビニャーレスとトップ4まで地元スペイン勢が独占という結果です。
レースは序盤からホルヘ・ロレンソが引っ張る形になりました。
前戦のサンマリノGPでもレースを引っ張りましたが、惜しくもトラクションコントロールのスイッチを切り替える時に集中力が途切れハイサイドを喫し、前戦はリタイアとなりましたが、今回も序盤からトップを走り、2戦連続で序盤から前に出れる様になったので、速いロレンソが帰って来た!
という印象を受けました。

そのロレンソの後ろに付いて行くライダーは、右足を骨折しながらの参戦のバレンティーノ・ロッシ(38)予選3位という結果で、決勝でもその速さが見せつけられるか!?
という感じで見ていたのですが、序盤からヴィニャーレスを抜き、本当にこの人は骨折しているのか!?と思わせるライディングでした。
しかし、レースを制したのは5番グリッドのマルク・マルケスでした。
途中コーナー手前で止まれず、オーバーランしましたが、12ラップ目に2番手、16ラップ目にトップ飛び出す走りで見事1位獲得。
また、6番グリッドからスタートしたダニ・ペドロサは、非情にペドロサらしい勝ち方で、とにかく安定したラップを刻んで順位を上げ、ラスト3ラップには2番手に浮上し、レプソル・ホンダが1・2フィニッシュを決めました。

しかも、この日 9月24日はホンダ創立記念日でした。
きっと天国の本田 宗一郎 氏も喜んでいたことでしょう!

ちなみに、ホンダのHPに創立記念日について面白い記事 が掲載されていますので興味のある方は是非読んでみてください!

ポイントランキングですが、総合1位のマルケスが総合2位のドビツィオーソに16ポイント差、総合3位のビニャーレスに28ポイント差をつけ、総合5位のペドロサが54ポイント差で総合4位に浮上しました。

Motogp第14戦スペインGP motogpクラス決勝リザルト(クリックで拡大)








優勝したマルク・マルケスのコメント

今日はフィーリングが良くなかったんですよ、今日の朝は良い感じがあったけど、レースが始まるとバイクの良い感じがなかったです。
しかし、アラゴンはお気に入りのサーキットで、ファンの前で走り、タイトル争いをしているから、それらが最高のモチベーションとなります。
後方から速いグループが接近しているのが見え、多くのポイントを失ってしまう可能性があったから、ペースを変えることを決断しました。

セットアップが完璧なレースがあれば、苦戦するレースもあり、問題に適応しなければいけないレースがあります。
今日は、バイクの良い感じがなかったです。
リアタイヤは良かったけど、フロントに良い感じがなかったんですよ。
左側は完璧だったけど、右側に苦しみ、2コーナーと3コーナーで転びそうになったから、何度どもはらんでしまいました。

チームにとっては、ワンツーフィニッシュを達成したから重要な週末となったけど、僕にとってもビニャーレスが4位、ドビツィオーソが7位だったから、重要な週末となりました。
僕は0ポイントが多く、優勝も多いですね。
状況を最善にマネージメントするようにトライしなければいけません。
コンスタントになる必要があるけど、最終的には全てのポイントが考慮され、僅かな差で決着がつくから、これからもリスクを冒して行きます。
エンジンに問題があったシルバーションを除いて、カタルーニャから表彰台を獲得しているので、このレベルを最後まで維持できるように頑張ります。






2位でフィニッシュしたダニ・ペドロサのコメント

このレース結果は嬉しいです。
僕たちは週末を通じて戦闘力があり、良い週末でした。
もしかしたら、予選は良くなかったかもしれないけど、僕たちは良い仕事をしました。
リアに快適さがありました。
ミディアムコンパウンドを選んだから注意深く走る必要があり、スロットルを上手くコントロールして、落ち着いて走ることに努めました。
レース序盤、2ラップにグループが2つに別れてしまいました。
理由は解りませんでしたが、ステップ・バイ・ステップで挽回して、前のグループに追いついきました。
少し作戦をミスしましたが多くのライダーたちを抜くことができました。
バレンティーノは、ストレートでストレンジな動きをしました。
時速300キロで左側に寄って来て、僕たちは非常に接近したんです。
あれは良くない。
僕はジャッジすることはできませんが、スピードを維持して彼を抜くことができ、あのサンドイッチから抜け出すことができたのは幸運でした。
週末の目標は表彰台だったので、この結果に喜ばないといけませんね。

う~ん。ダニさん少しご立腹ってところでしょうか・・・
意図的な物であれば確かにあれは良くないと思います!
300kmで幅寄せされたら誰だって嫌ですしね。
しかし、横風でバイクが寄って行ってしまったり、疲れで集中力が欠けたりして気付いたら寄ってしまったって事もありますしねぇ・・・
ロッシのみぞ知るって所でしょうか?




バレンティーノ・ロッシのコメント

1週間前はレースができるか分からなかったからこの結果を誇りに思います。
1列目からのスタートを獲得したことは、グレートなことでした。
レース後半に苦しむことは覚悟していました。
少し痛みがあり、タイヤの消耗にも苦しみました。
このレースの後もリハビリを続けます。
開催日程は僕にとって良い感じですね。
2週間トレーニングを積んで、脚の状態を良くします。
3連戦が控えているので、脚の状態を考えれば非常に厳しいですが、もてぎに向けて頑張ります。
もしかしたら、100%まで回復しないかもしれないけど、かなりフィットして来るでしょう。

と、やはり足の状態が気になる様子です。




総合2位のアンドレア・ドヴィジオーゾのコメント

困難な週末になってしまい、タフなレースでした。
序盤、トップグループと一緒に走ろうとトライしましたが、不運にも持ち駒が沢山ありませんでした。
僕たちにとって簡単ではないトラックで、金曜に沢山の周回数を重ねることができなかったから、状況が難しくなってしまいました。
仕事の時間がもっと必要でした。
リアにソフトコンパウンドを選んだことは、ミスだったと思いません。
終盤にタイヤのパフォーマンスが落ちてしまったのは、他の要因だと考えています。
トラックの一部のセクションで大きくタイムロスしていました。
7位は残念ですが、今日できる中でのベストでした。
残り4戦 まだ多くのポイントが残っているので、今後の機会を最大限に活かせるように頑張ります!

との事です。

ロレンソもリアにソフトを履いていたのですが、「もしロレンソがリアにミディアムを履いていたら1位になっていたかも?」と個人的に思っていたのですが、ドヴィのコメントを見るとソフトが正しかったんだろうなぁ~と思います。
ロレンソのコメントが非情に気になります。


いよいよ次戦は10月15日 日本グランプリとなります!
マルケスがポイントをさらに広げポイントランキングで飛び抜けるのか!?
それともドヴィが食い下がるのか!?
今年のもてぎはどんなレースとなるんでしょうか!?

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