ロッシ骨折 手術は成功!骨折前のコメントと骨折後のコメント


タイトル争いは絶望的!ロッシ、トレーニング中に骨折!! の記事で書きましたが、Movistar Yamaha MotoGP チームから参戦中のレジェンドライダー バレンティーノ・ロッシ選手が現地時間9月1日、イタリア・アンコーナ市内の大学病院で、エンデューロを使用したトレーニング中に転倒を喫した際に骨折した右脚の脛骨と腓骨を手術をし、無事成功しました。ロッシ選手は、31日にイタリア・タヴッリアに位置するモーターランチでエンデューロを使用したトレーニングを実施していましたが、転倒を喫したことから、近郊のウルビーノ市内にある病院に搬送され、精密検査の結果、右脚の脛骨と腓骨が骨折されていることが判明。アンコーナ市内の大学病院に搬送された後、午前2時から手術を受けました。ロッシ選手のコメントが出ているので紹介したいと思います。

9月2日追記情報:手術を受けた翌日9月2日に退院しました。

ロッシ選手のコメント 
「手術は上手く行きました。今朝、目を覚ましたときは、良い感じがあり、手術をしてくれたアンコーナの医師たちに感謝したいです。
今は1日も早くバイクに乗りたいです。それに向けて全力を尽くす!」
との事です。
一刻も早く復帰したいという意思の表れの様に感じられます。




ロッシを執刀した医師のコメント
「バレンティーノの容態は現在良好です。
手術では脊髄麻酔と、本人の要望により平静を保つため鎮静剤が使用されました。
脛骨は、2010年ムジェッロ戦で負った骨折とかなり近い位置を今回も骨折しています。
腓骨の骨折は上部で、膝よりの位置です。幸い、ムジェッロの時のような複雑骨折ではありません。
手術は整復と、釘固定による処置を行いました。
順調にいけば2〜3日で退院できると思います。9月2日追記情報:手術を受けた翌日9月2日に退院しました。)
その後はすぐ理学療法を始める予定です。

回復は本人次第ですが、30〜40日は確実にかかります。」


また、ロッシ選手は、トレーニングを実施中に右脚の脛骨と腓骨を骨折する前に、来週末のホームレースである第13戦サンマリノGPに向けて、イギリスGP終了直後のシルバーストンでMotogp公式サイトのスペシャルインタビューで、キャリア通算22年目、最高峰クラス18年目の今シーズンを振り返ってコメントをしているのでそちらも紹介したいと思います。

ロッシ談
「僕は年寄りではない。若いんだ。このチャンピオンシップに参戦するには年を取っている。もしかしたら、他は若すぎるかもしれない。」

当然、僕は20年前とは違う。まずは身体。これが最も難しい。トレーニングがさらに必要で、体力を回復させることが難しい。次に頭、精神。若い頃は全てが簡単だった。次の世代は、より強く、より速いけど、多くのことを学ぶことができるから、大きな挑戦となる。僕が若い頃は、ベテランライダーたちから沢山のことを学んだ。今はその反対で、クレバーにならなければいけない。レースではもっと戦略的にならなければいけない。今は最初から最後までフルスロットルでならなければいけないから、フィジカルの要求がより厳しい
と、コメントしています。

何てストイックでハングリー精神旺盛なんだろうと思いました。
若い世代を「より強く、より速い」と認めて讃えているところなんか、素晴らしい!!
日本中のダメ上司達は見習ってほしいです。

昔のロッシは、結構ヤンチャ者で、いかにもイタリアの若者って感じがしました。
バレンティーノ・ロッシは鈴鹿8耐が大嫌い! という記事でも、若い頃のロッシに少しだけ触れていますが、2000年のグランプリでロッシお気に入りのスペシャルカラーに施されたNSR500なんて若気の至りとしか・・・
NHK BSで田中アナが微妙な「このデザインは・・・どうなんでしょう・・・?」と呟いたのは良い思い出です。




まぁ、現在WSBKをドカティワークスから走るマルコ・メランドリも凄かったですが・・・

メランドリに関してはGP250時代とMotogpクラスの時と2回スパイダーマンになってますし、メランドリの方が上ですかね。
最近こういう変なスペシャルカラーで沸かせてくれるライダーが少なくなったのは少し寂しい気がしますが・・・

話が大幅にそれてしまいましたが、ロッシは人間として、スポーツ界の第一線で活躍するベテラン代表としても立派なアスリートになったなぁと実感しました。
しかし、コメントからも解るように、やはりフィジカル面での厳しさは実感しているようです。
今季になってトレーニング中に2度大きなケガをしているのもフィジカル面での厳しさを補うためでしょう・・・

かつては「神の子」とまで言われたロッシ選手が、今後どうやってフィジカル面を補っていくのかにも注目したいところです。

ロッシ選手のいないMotogpシーズンは寂しいものです。
後遺症が残らず、一刻も早い復帰を待ってます。

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