日本はお盆に入りますが、GPライダーにお盆休みはありません。先週行われたMotogp第10戦 チェコグランプリに続き、今週は第11戦オーストリアグランプリがレッドブル・リンクで行われます。
レッドブルリンクは去年、初開催されたサーキットで、2016年の結果はアンドレア・イアンノーネとアンドレア・ドヴィジオーゾのドカティの1,2フィニッシュとなりました。高速サーキットのレッドブル・リンクでの決勝に合わせ、先週のチェコグランプリ後に行われたテストでYAMAHAはシーズン序盤と形状の違う新型カウルを使用してテストしていますので、その写真を交えつつ 明日の金曜日から始まるオーストリアグランプリのコース紹介、パッシングポイント、各ライダーのコメントについて書いて行こうと思います。
レッドブルリンクは、1969年 オーストリアの第2の都市グラーツから北西に約100キロメートルに位置するシュピールベルクの緑美しい丘に建設されたサーキット、エステルライヒリンクは、1971年から1994年まで24年間で22回開催されたザルツブルクリンクに替わり、グランプリを1996年に初開催すると、改修工事を機に名称をA1リンクに改名し、1997年に2度目の開催をしました。
2004年にエナジードリンクで有名なレッドブルがサーキットを買収しました。
2010年に騒音問題などで地元環境保護団体からの反発に遭い、廃墟と化していたサーキットの再建を決定すると、名称をレッドブル・リンクに改称し、2011年に再開業しています。
2014年11月に、レッドブルとドルナスポーツとの間で、2016年の開催に関して合意し、去年のグランプリが開催され、19年振りの開催となりました。
GP復帰1年目である去年の観客動員数は、3日間で1997年の4.2万人を大きく上回る21.5万人の観客数を記録し、グランプリ・コミッションから2016年のベストグランプリに選出されました。
コースレイアウトは、
全長 4.3km
左コーナー 3
右コーナー 7
コース幅 13m
最大直線 626m
となっております。
パッシングポイントは、3コーナーと、6コーナーから7コーナーの区間、最終コーナーである10コーナーからホームストレートがパッシングポイントになります。
コースとしては高速コースで、、去年はドカティのワンツーフィニッシュという結果になっており、去年の初開催前からYAMAHAは不利なコースだと言われています。
しかし、去年の3位にちゃっかり、YAMAHAのホルヘ・ロレンソが入っています。
ドカティ有利と言われているコースですが、他メーカーにも十分チャンスはあると言えます。
先週から新型のカウルを投入するなど、話題の絶えないドカティのライダー アンドレア・ドヴィジオーゾのコメントは以下の通りです。
「もし昨年の結果を考えれば、僕たちは有力候補だけど、今年は状況が違う。ウイングレットなしでは、同じスピードを見つけるには容易ではない。
ブルノの結果は期待通りではなかった。
チャンピオンシップにおいて、多くのポイントを失ってしまったけど、全体的に週末のパフォーマンスに満足している。
月曜のテストで新しいフェアリングを試し、フィーリングは良かったから、このレースに自信がある。
週末のスタートから戦闘的になれるはずだ」
と、今季3勝目をバリバリ狙っています。
先週のチェコグランプリの後にロレンソが使用した新型カウルをテストし、ドヴィジオーゾは絶賛していますし、高速コースのレッドブルリンクでドヴィジオーゾも使用する事でしょう。
一方、現在のポイントリーダーのマルク・マルケスのコメントですが、
「レッドブル・リンクは、昨年難しかったトラックだけど、今年は違うことになることを期待しています。
ブルノは僕たちにとって通常チャレンジングなトラックだけど、良いリザルトを獲得できたので、ポジティブな感触を持ってオーストリアに行きます。
レース後のテストでは、セットアップの仕事ができ、次戦を視野に入れてアクセラレーションやアンチウィリーのテストにも取り組みました。
当然、ブレーキングでの安定感が必要となります。
良いリザルトの獲得に向けて、チャンピオンシップにおいて重要なポイントを加算するために、全力を尽くします。」
との事です。
同じく、レプソルホンダチームのダニ・ペドロサのコメントは次の通りです。
「レッドブル・リンクは、ほぼ新しいサーキットです。
まだ1度しか訪れていないし、あまり経験がありません。
昨年はグッドなセットアップを見つけるのが難しかったですが、今回はベターなリザルトを獲得したいです。
レースの後で良いテストをしたから、機能するセットアップから始め、各セッションに対して明確な計画に従って進歩させようと思います。
全てのコンディションに向けて準備をしなければいけない」
と冷静なコメントをしています。
さて、前戦ブルノでマルケスが使用し、レース後にも使用されたカウルを改めて見てみましょう。
ドカティと比べれば、だいぶ控えめですね。
マルケスのコメント欄で使用した画像を見れば解るのですが、HONDAはウイングを最小限に綺麗にデザインしていて、更にエッジが効いていて、かっこいいデザインになっています。
「小さくて効果がある部品」実に日本らしい作り方ですね。
続いてはYAMAHAのバレンティーノ・ロッシのコメントは以下の通りです。
「チェコの週末は、全てのコンディションで速かったし、テストは理解度を高めることに役立った。
さあ、オーストリアに行こう!!僕たちにとって有利ではないけど、グッドなリザルトに向けて闘えることを期待しています。
僕のM1は好調だ!!
バイクを上手く走らせることができ、僕は幸せで、毎戦表彰台争いがしたい!
チャンピオンシップはまだオープンだ。
可能な限りに多くのポイントを稼ぐことが重要となるだろう」
何なんでしょうか?この変なハイテンションは・・・・
たまにこういう謎コメントを昔からバレさんはしますよね・・・
チームメイトのマーベリック・ビニャーレスのコメントは以下の通り。
「先週末、表彰台に戻れた後で自信が増し、次戦に向けて強さを感じます。
月曜にオーストリアのレースで非常に重要となるアクセラレーションの仕事など沢山のことを試しました。
テスト中に沢山のアイテムが良くなり、僕は嬉しいです。
次戦に向けて準備が整いました。
このチャンピオンシップに勝ちたければ、今後のレースで表彰台を獲得しなければいけません。
そのためにはグッドなフィーリングを継続させ、優勝を追求する必要があります」
との事です。
さて、YAMAHAがチェコグランプリの直後のテストで使用した新型カウルが以下の画像となります。
※画像クリックで拡大
アッパーカウルだけ拡大してみるとこんな感じです。
※画像クリックで拡大
正面から見るとこんな感じです。
※画像クリックで拡大
アッパーカウルのみ拡大
※画像クリックで拡大
う~ん・・・
ロッシのコメント欄に使用した画像と比べたらエラが張りまくってますね・・・・
けどまぁドカティのマシンよりは、マシな気がします。
正面から見た写真を見ると、ホンダのこのバイクや、
カワサキのこのバイクに似てるなぁ・・・何て思ってしまったのですが
似ている気はするけど、全然違いますね!
いかがだったでしょうか?
明日から行われるオーストリアGPですが、新型カウルの威力は発揮されるのか!?
ドカティの2連覇を止めるのは何処のメーカーのバイクか!?
ホームコースのKTMは好成績が残せるのか!?
見所満載です!!
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