前回のBSB第4ラウンドノックヒルのシケイン立ち上がりでハイサイドによる転倒で、椎骨にヒビが入ったレオン・ハスラムですが、12日後の今週行われているBSB第5戦スネッタートンにエントリーしています。
また、WSBK第7戦レース1に頸椎を骨折したチャズ・デイビス選手ですが、次戦となるWSBK第8戦で復帰しております!
MotoGPライダーや、選手権を走るライダーはサーキットを速く走る能力だけではなく、怪我からの回復能力も超人並みです。
普通の人間に比べ、MotoGPライダーたちがいかに早く怪我から復帰し再びバイクに乗っているかを知れば、その尊敬の念は更に強まると思います。
以下に怪我から短時間で復帰したライダー達を振り返ってみようと思います。
痛ましい脚の骨折を負ったヴァレンティーノ・ロッシのケースを例に挙げると、2010年第4戦、母国イタリアグランプリFP2で、右足首上の脛骨開放骨折をしました。
通常ならばリハビリ開始まで最低6ヶ月もの療養期間を必要とする種類の怪我でありながら、ロッシは僅か6週間で回復して再び戦列に復帰しました。
また、2013年のアッセンで、目を覆わんばかりの酷い鎖骨骨折を負ったホルヘ・ロレンソも、事故から僅か48時間後に再びレースでバイクに乗っています。
そして2015年序盤、指の骨折を負ったマルク・マルケスが事故から6日後に復帰を果たしたことも記憶に新しいです。
以下にMotoGPライダーたちの驚異的なカムバックの数々を例示し、彼らがいかに超人的な回復能力を有しているか見てみましょう。
赤色はMotoGPライダーが完治に要する時間
青色は通常の人間が完治に要する時間
鎖骨の骨折
通常:6-8週間 / ホルヘ・ロレンソ:48時間
腕の骨折
通常:6-8週間 / エクトル・バルベラ:3週間
大腿骨の骨折
通常:4-6ヶ月 / トニー・エリアス:50日
足首の骨折
通常:6-12週間 / ステファン・ブラドル:3週間
頸骨の開放骨折
通常:6ヶ月以上 / バレンティーノ・ロッシ:41日
手首の骨折
通常:6-8週間 / ニッキー・ヘイデン:24時間
指の骨折
通常:4-6週間 / マルク・マルケス:8日間
右脚の脛骨と腓骨の骨折(2017)
通常:6ヶ月以上 / バレンティーノ・ロッシ:22日
(8月31日に骨折・9月1日に手術・9月2日に退院)
いかがだったでしょうか?
スポーツに怪我は付き物です。
骨折してボルトが体に入ったまま松葉杖をつきながらもレースに出るライダー達は本当にすごいです。
他のスポーツではまず考えられないと思います。
以前記事にした 「WSBK チャズ・デイビス腰椎骨折! BSB レオン・ハスラム脊椎骨折!8耐代役は誰だ!?」 では、怪我をしたハスラムに対して、椎骨にヒビ入っているのに、12日後に復帰とか無理だろうと思っていたのですが、しっかり復帰してくるなんて本当にすごいと思います。
もし私が頚椎にヒビが入ったら1ヶ月は仕事を休みます(笑)
8耐は参戦できるか微妙のようですが、早い回復を望みます!
7月5日追記:どうやらハスラム選手は8耐も出場する予定らしいです。
7月5日に行われる鈴鹿8時間耐久レース4メーカー合同テストに参加しています。
8耐合同テストの様子 |
7月8日追記:WSBK第7戦レース1に頸椎を骨折したチャズ・デイビス選手も次戦となるWSBK第8戦で復帰しました。
こちらの記事で取り上げています。
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