動画あり!レース後も魔物が大暴れ!!全日本ロード選手権 第5戦 オートポリスJSB1000結果


金曜日はドライ、土曜日は霧でディレイ&ウエット、youtubeのMFJライブチャンネルやSNSを見ると、標高の高いオートポリスは1日中雲の中にいて、雲の切れ間に予選を行ったという感じでした。そして、決勝日朝のウォームアップはウエットとなり、JP250に関しては、時間の関係で開催が中止になる始末。JSB1000決勝もグリッドについてから、雨が落ちてきたためスタートがディレイとなり、周回数も17周から15周で争われました。



ホールショットを奪ったのは、予選3番手グリッドの加賀山 就臣 選手。
高橋 巧 選手、初ポールポジションの浦本 修充 選手、渡辺 一馬 選手というオーダー。
ちなみに、一文字違いで、昨年までチームグリーンにいたWSSPに参戦中で帰国していた渡辺 一樹 選手は
大荒れのレースを横目に自主練していたようです。

JSB1000に話を戻しますが、直後の3コーナーでは高橋 巧 選手が加賀山 選手をかわし、レースをリードして行きました。
3コーナーの立ち上がりでは、渡辺一樹 選手と同じくWSSPに参戦中で、秋吉耕佑の代役参戦の大久保光 選手が転倒し、早くも戦列を離れてしまいました。

オープニングラップから積極的に飛ばす高橋 巧選手は、2番手以下を引き離します。
加賀山 選手も単独となり、3番手には渡辺 選手、酒井 大作 選手、中須賀 選手、津田 拓也 選手、マイケル・ファン・デル・マーク 選手、藤田 選手と続きます。
そのまま独走した高橋 巧 選手でしたが、5周目に視界不良ので赤旗が提示され、残り12周でレース再開となります。

 仕切り直しとなったレースは、3周終了時の順位でグリッドにつき、再スタートが決定しました。
セカンドグリッドからスタートした加賀山 選手が、再びホールショットを奪い高橋 選手、中須賀 選手、渡辺 選手、ファン・デル・マーク 選手と続きます。
ここでマジック マイケルが世界の走り全開で本領を発揮します。
3コーナーから4コーナーで渡辺 選手、中須賀 選手をパスし、第2ヘアピンでは、高橋 巧選手と加賀山 選手を一気にかわしてトップに浮上します。
次々にライダーを交わすマイケルを見て、中須賀 選手もジェットコースターからの右高速コーナーで高橋 巧 選手をパスし、3番手に浮上します。
オープニングラップは、マイケルが制し、加賀山 選手、中須賀 選手、藤田 選手、高橋裕紀 選手、渡辺 選手、酒井 選手、中冨伸一 選手、松崎克哉 選手と続きます。
その後方では、津田 選手が山口辰也 選手にパスされますが、直後に山口 選手のCBR1000RRにマシントラブルが発生!!
それを避けるために津田 選手はポジションを落としてしまい、12番手となります。




 2周目には、中須賀 選手と高橋巧 選手が加賀山 選手をパスし、ポジションを上げるとトップ3が逃げの体制に入り、4位以下との差を広げます。

そして3周目の1コーナーで中須賀 選手がマイケルをかわしトップに浮上します。
中須賀 選手は、トップに立つと逃げの体制に入り、リードを広げようとしますが、高橋 巧 選手も上りのコンビネーションコーナーでマイケルをパスし2番手に上がり、必死に中須賀 選手に喰らい付きます。
この2人のペースにマイケルはついて行けず単独3番手となります。
中須賀と高橋巧は、一騎打ちのトップ争いを繰り広げますが、8周目に高橋巧がスローダウン。
マシントラブルが発生してしまい、そのままピットに戻りリタイアとなります。

山口 選手のCBRと高橋 巧 選手のCBRと2台のCBRがマシントラブルという事に・・・
SC77は公道レースも含め、世界中のレースで散々ですね。

高橋 巧 選手がリタイヤした3周後となる、11周目の第2ヘアピンでマイケル・ファン・デル・マーク選手も転倒します。
再スタートし14位でゴールしました。
トップ独走となった中須賀 選手は、そのままチェッカーフラッグを受け、今シーズン1勝目をようやく挙げる結果となりました。
前回の記事で書きましたが、中須賀 選手の厄がやっと落ちたようですね。

マイケルに移ってなければよいのですが・・・
マイケルの転倒で2番手に上がったのは、追い上げのレースを見せた津田 選手でした。
その後方では、ヨシムラの 大柄新人  大型新人の濱原颯道 選手と藤田 選手と三つ巴のバトルを制した渡辺 選手が3位に入り、カワサキのホームコースで表彰台に上がりました。




優勝/#1 中須賀 克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM
『勝つことができて素直に非常にうれしいです。ホッとしていますし、こんなに勝つことがうれしいことだとあらためて思いましたし、新鮮な気持ちでした。ここ3戦は、勝つことの難しさを嫌と言うほど味わいましたし、勝つことに、非常に飢えていました。ただ、前戦ではアクシデントもあり、身体も万全ではなかったので、今回のオートポリスでは、表彰台に立てればいいかなと思っていました。みんなの喜ぶ顔を見ることができて本当にうれしかったですし、支えてくれたチームや家族に感謝したいです』

2位/#12 津田 拓也 ヨシムラスズキMOTUL
『スズキ、ヨシムラの皆さんのおかげで2位になれました。オープニングラップでは、目の前で山口選手がマシントラブルで失速し、大きく遅れてしまいました。それがなければトップ争いについていけていたと思うと悔しいですが、結果的に2位に入れたので、よしとします。マシンは、まだデータが整っていない状態ですが、2人で共有しながら、ちょっとずつポテンシャルアップをしている途中です。まだ本来のバイクの持つポテンシャルを出せていないので、8耐でレベルアップして行きたいです』

3位/#23 渡辺 一馬 Kawasaki Team GREEN
『レース展開的にラッキーでした。オートポリスは、カワサキのホームコースなので、会社の方もたくさん応援に来てくださっていました。その皆さんの前で表彰台に上がることができて、よかったです。チームとカワサキのスタッフに感謝します。ただ、2度目の3位は、前回の3位よりはうれしくないですね。まだまだトップとの差がありますし課題が残っています。勝つために足りない部分を見つめ直して後半戦に臨みたいと思っています』


予選から決勝まで、霧&雨&ディレイで難しいコンディションとなり転倒者も多かったオートポリスラウンドとなりました。
SNSやMFJ Liveチャンネル で配信されるチャット画面では、「魔物が仕事してる」というコメントが多かったのですが、オートポリスラウンド終了後にも魔物が仕事をしましたw






渥美 選手とヨシムラの 大柄 大型新人 濱原 選手が嘆いていました。



ってw 濱原!変更前も変更後も一緒なら嘆いてんじゃねぇ(笑)

事の真相は、係りの方が、間違ったデータをMFJに送ってしまい、誤ったリザルトがMFJのHPに掲載されたとのことです。
濱原 選手のTwitterの画像は、誤ったデータで、現場で発行した正式総合結果(17:10発行)で間違いないそうです。
もちろん現在のMFJのHPは正式なものに修正されています。
最後まで魔物が大暴れのオートポリスラウンドでした。

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