どうなる!?本日レース1のWSBK第6戦イギリスドニントンパーク

先日、不慮の事故で亡くなったニッキー・ヘイデン選手を惜しむ中、昨日から、WSBK第6戦イギリスラウンドがドニントンパークで開催されています。


ヘイデン選手が参戦していたWSBKのレース1は日本時間で本日23:00から決勝となっています。さて、ここでドニントンパークがどういったコースなのか振り返ってみましょう。





ドニントンパークは、2つ難易度の高いセクションが繰り返す作りになっています。
前半セクションは高速でスムーズな作り、後半のセクションは急激なブレーキングセクションとなっており、ストップ&ゴーの作りで、高速コーナーと低速コーナーの複合コースとなっています。
さらにカギを握るのは、開催日によっては気温が低くブレーキやタイヤが適正な作動温度に達するのが難しいコースとも言えます。
実際2015年の両方(レース1、レース2)のレースでは、路面温度は僅か21℃で、雨が振らなかったのですが、気温は14℃を超すことがありませんでした。
スチールディスクを装着しているWSBKの車両ですが、スーパーバイクのドニントンパーク戦の平均減速度は、カーボンディスクを使用するMotoGP全18戦の17戦を上回っています。
最高速度は近年のハイパワー化で市販ベースと言えど300km/hを越してくる車両ですが、コーナーリング性能はどうしてもMotogpマシンの方が高いので、減速速度がMotogp車両より上がりブレーキングがより一層カギを握ってくるのです。
最も難易度が高いのはターン9の始まりの部分で、昨日のFPでSBK、SSPで転倒が多く目立ちました。
スーパーバイクの車両はここに273km/hでアプローチし、183mのブレーキングセクションの終わりで105km/hにまで速度を落とし、ここでの減速度は1.5Gに達します。
よって、9コーナーは勝負所になってくるでしょう。
他の勝負所と言えば、ターン1も仕掛け所で、スーパーバイク車両は257km/hから95km/hまで減速します。
あと一つ外せない進入ポイントと言えば、速度度が最も大きいターン11で、ここでバイクは176km/hの減速を行ないます。

今回のドニントンパークで個人的に気になるライダーですが、日本人には鈴鹿8耐でもお馴染みライダーのかつて、WSBKで大活躍し現在はBSBで走っているレオン・ハスラムがワイルドカード参戦ながらダークホースになるのではと踏んでいます。

BSBで出走しているJG SPEEDFIT KAWASAKIからの参戦ではなく、クルメナッハー選手が所属するKawasaki Puccetti Racingチームからの参戦なので、同じ10Rでも普段乗っている車両とは勝手が違いますが、バイクの仕上がり次第では十分表彰台争いに絡んでくると思います。
ライダーとしてハスラム選手の実力はアプリリアワークスのエースライダーを務めていたこともあり、WSBKのシーズンを十分戦っていける実力を持っていることは皆さんご存知の通りかと思います。



昨日行われたフリープラクティスの結果ですが、FP1・FP2共にカワサキワークスのレイ・サイクスに続き、ハスラムが3位という結果です。
ハスラムのタイムはFP1・FP2共にトップのジョナサン・レイから0.399の差となっています。
レースタイムとなるとまた別になるので1発タイムで0.399の差なら行けるんじゃないでしょうか?
ハスラムにとって今まで何千回と走って来た母国サーキットですしね。
と、言っても1位から6位までは、メランドリを除き皆イギリス人ですが・・・
果たして、ハスラムは母国サーキットで一矢報いることができるか!?
はたまた、ニッキーのチームメイトのブラドルは絶不調のCBR1000RRで好成績を残し、ニッキーの墓前に吉報を届けることができるのか!?

よく考えたらハスラムより頑張れブラドル!!

注目のレース1は本日23:00からです。

ちなみに、PCがあればG+に入ってなくても、ややこしいですが無料でライブ中継を見ることができます。
コチラの記事 で紹介しております。

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