構造と進化を知って上手くなろう サスペンション編3 電子制御サスへの愚痴

サスペンションとは切っても切れないのが「サスセッティング」です。今やスーパースポーツ車のサスはフルアジャスタブルが一般的で、ライダーの好みや走るステージによって自由自在にセッティングが可能!



・・・・と言いたいところですが、セッティングを出すのが難しいのが現状です。
そんなライダーの悩みを解決すべく、電子制御サスが登場しました。


あらかじめセットされた推奨セッティングが、エンジンモードや走行モードと連動し、スイッチ操作だけで電気式アクチュエーターで切り替わる優れものです。
そして近年、ついにセミアクティブサスが登場しました。
エンジンモードに応じて基本セッティングが切り替わるだけでなく、走行中にも常にバイクの姿勢やサスの状態と路面状況、そしてライダーの操作まで検知し、リアルタイムでダンピングを自動調整します。
もはや既存のセッティングの概念を完全に覆したと言っても過言ではありません。
ここで、BMWのS1000RRの電子制御サス(DDC)の解説を見てみると、


”DDCは様々な路面におけるブレーキ、加速、コーナ-リングなどの操作に自動的に反応し、センサーが感知した状況のパラメータを分析することで、電動の比例EDCバルブにおけるダンピングの正しいレベルを設定するセミアクティブなサスペンションシステムです。
 DDCはCANバスを通じて、トラクションコントロールシステムDTCとABSにリンクしています。このシステムは他のシステムの制御活動を認識し、その状況に応じてダンピングを採用。ダンピングの調整はバネが圧縮中またはリバウンド中に行われ、それぞれのプロセスが独立して行われます。







ダンピングはダンパーオイルの油路断面である、可変リングギャップを取り付けた電動の比例EDCバルブで調整。流動率や圧力に反比例する調整は、一瞬のうちに減衰力を新しい状況に対応させます。このシステムは一瞬のうちに膨大な情報を分析し、その状況に最適な精度の高いサスペンション設定を選択します。これによりアクティブな走行の安全性、操作の快適性、そして何よりも走行の楽しさが飛躍的に向上するのです。サスペンションダンピングシステムのDDCは、BMW Motorradのシリーズモデルに近々初採用します。”



との記載です。




BMWを皮切りに、現在ではDucati・HONDA・YAMAHAが電子制御サスを搭載していますが、スーパースポーツに電子制御サスは本当に必要ですか?
だって、レースで使用禁止なんですよ?草レース等ではレギュレーションで使えたりますが、いずれ昇格して行くならばサスセッティングも覚えていくことは必須です。
メーカーが付けて出しても、電子制御サスを取っ払って、高いサスペンションに変更するコストがバカになりません。
世界選手権のストックレースでも電子制御を外して、インナーカートリッジを変えて出てます。

大体、SSに乗って走りこむ人は電子制御サスでは、自分に合わせたスペシャルセッティングができません。
一体何のための電子制御サスペンションでしょうか?
どう考えても技術を付けてコストを上げて利益を増してるとしか思えません。
ガチで走る人たちの需要は0の物を付けて売ってるんですよ?

素直にSTDモデルより上級のフルアジャスタブルサスにしてその分車体価格を抑えてくれたらほうが、よっぽど売れます!!
しかも、BMW S1000RRに関しては、電子制御サス非装着車の方が高い始末!(そのかわり鍛造ホイールが付くのですが)売り方おかしくありませんか?
ツーリングバイクに電子制御サスをつけても、スーパースポーツ車両に電子制御サスを付けて高く売るのは間違っていると思います!!




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