構造と進化を知って上手くなろう 空気圧編2

昨日の続きです。

迷ったときは、タイヤのマニュアルに記載されている一人乗りの基準圧に合わせれば間違いありません。

何より、それがメーカーでハンドリングをテストする時の空気圧でもあるからです。

以前では、高速走行用に一般走行時よりも高い空気圧を設定していたものですが、それだとハンドリング上は高すぎる設定になります。

問題は空気圧をいつ合わせるかです。走行前の常温時に2.2kg/㎠に合わせたとします。

ところが走行すると温度は上昇、エアは膨張しようとするのでエア圧は上がります。
実際、高速走行すると2.6kg/㎠辺りになるのです。
ですから、高速道路を走ってサービスエリアに立ち寄り、そこでそのままエア圧を合わせたのでは、この場合だと正規よりも0.4kg/㎠も低い調整になってしまうのです。
本当は自分でエアゲージを持っておいて、走行前に合わせるべきです。エアゲージもカーショップなどで買ったものだと、0.1kg/㎠ぐらいは誤差があるものが多いはずです。
しかし、それも使いようです。


バイク屋さんやタイヤショップでしっかりしたエアゲージで計り、その場で自分のものと比較して、その誤差を覚えておけばいいだけです。
空気圧は0.1kg/㎠で調整したいところですから、それぐらいの誤差にもこだわりたいものです。
エア圧を調整する時、冬場の高い時に高めにするか、低めにするかがよく話題に上がることがあります。
しかし、私はケースバイケースだと思います。
タイヤの剛性不足感の出にくい軽量者であれば低めに設定し、変形を大きくしてタイヤを温めてやるのも一つの考え方です。
そして、ある程度の温度上昇が見込める重量車なら、夏場ほど温度が上がらず走行中の空気圧が低くなりがちなことを見越して、最初高めにしておくということも考えられます。
いずれにせよ、これを調整するにしても、標準からプラスマイナス10%の範囲内で細かく振ってみることが大切です。
バイクのハンドリングは、思いの他空気圧の影響が大きいものです。
最後になりますが、もし貴方がエアゲージを持っていないなら是非買うべきだと思います。
安いものは500円くらいであります。
エアゲージを持っていても、空気を入れるエアコンプレッサーがないって人は、自転車用の空気入れで十分だと思います。

←調整程度ならこれで十分です

そして、もし貴方が前後メンテナンススタンドを持っているのであれば、乗らないときはスタンドを掛けておくことをお勧めします。
タイヤに荷重がかからないので空気が抜けにくいことは勿論、フロントサスに至ってはフリーの状態になるのでストレスがかかりません。
話がそれましたが、バイクのハンドリングは、思いの他空気圧の影響が大きいものですから、空気圧は小まめにチェックしましょう!


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