世界で行われる公道バイクレースについて

世界で行われる公道レースと言ったら、まず最初に思いつくのは、イギリス王室属国のマン島で開催されるマン島TTレースではないでしょうか?

マン島では、TTの他に毎年通常8月末から9月初旬にかけての2週間でおこなわれる
マン島TT(ツーリスト・トロフィー)レースのアマチュア・ライダー版のマンクス・グランプリも行われます。



イギリス人って本当にクレイジーなレースが大好きなんですね。

他にも5月のノースウエスト200や、かつては世界グランプリとして開催されていた8月のアルスターグランプリが有名ですね。
マン島TTレースと違って一斉にグリッドスタートなので、見る者にとっては見ごたえがありますが、ライダーにとっては危険極まりない気の緩めることのできないレースです。







個人的に一番好きなのが、英国ブリテン島の公園内で開催される公道レース
スカボロー・ゴールド・カップです。
このスカボローですが、過去記事で「BSBのコースが狭い!」と書きましたが、スカボローは更に狭いです!車の離合できないんじゃないの?ってくらい狭く、エスケープゾーンの無い公道レースの中でも一番危険なのではないでしょうか!?




この狭さですよ・・・車の離合は厳しいんじゃないでしょうか?
↓スカボロー・ゴールド・カップを走る若き日のガイ・マーティンです。
体が斜面にぶつかってますね。これは何スリって言うんでしょうか・・・?
マン島と同じくレーシングニーラー(サイドカー)のレースもあるんですが、パッセンジャーは常に体が芝生の上です。すごくシュールです。



アジアではマカオグランプリが有名なレースですね。
鈴鹿サーキットがオープンするのは1962年ですが、マカオGPはポルトガルの植民地であった1954年に、地元に住むポルトガル人やイギリス人、アメリカ人や華僑のモータースポーツ愛好家の手によって始められたと歴史も古いです。



話をヨーロッパに戻しますと、フランスやドイツ、ベルギーで開催されている公道ロードレースを選手権にしたInternational Road Racing Championship (国際ロードレース選手権)なるものもあります。

イタリアでは、国内5か所で開催されている公道ロードレース(ヒルクライム)を選手権にしたシリーズCampionato Italiano Velocita in Salita (イタリア・ヒルクライム選手権)もあります。

ヒルクライムと言えば私たちの住んでいる日本で開催される浅間ヒルクライムが有名ですが、レースと言うよりイベント・・・・
豊洲移設問題で今話題になっているかつての東京都知事石原慎太郎が三宅島で公道レースを本気でやろうとして、マン島まで視察に来てたのは有名な話です。
残念ながら石原都知事が視察に来ていた年に前田 淳選手が帰らぬ人となってしまいましたが・・・


2007年度予算に都道改修3億円を計上し、本気で「日本初の公道レース」を開催しようと頑張ってました。

アジアではゲリラ的に行われているのか、公道封鎖もせず普通に対向車が来る中、賞金を賭けて戦う詳細不明な110ccくらいのスクーターで行われる公道レースの動画がYoutubeに沢山あります。


三宅島の公道レース計画から10年経った現在、日本では公道レースを開催しようという動きは全く無くなりました。
少し寂しい気がします。




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